二つのアラート
| 熱中症警戒アラート | 熱中症特別警戒アラート | |
|---|---|---|
| 基準となる暑さ指数 | 33 | 35 |
| 範囲 | 府県予報区等の中のいずれかの情報提供地点 | 都道府県内のすべての情報提供地点 |
| 対象 | 翌日または当日 | 翌日 |
| 根拠 | 環境省・気象庁の取組 | 気候変動適応法 |
範囲の違いに注目してください。警戒アラートはいずれかの地点、特別警戒アラートはすべての地点です。特別警戒は、その都道府県のどこにも逃げ場がない状態を意味します。
33という数値の位置
暑さ指数33は、日常生活の指針では「危険」の区分(31℃以上)の中にあり、その上のほうです。運動指針では31℃以上が原則中止なので、それも越えています。
| 枠組み | 33の位置 |
|---|---|
| 日常生活の指針 | 危険(31℃以上)の中 |
| 運動指針 | 運動は原則中止(31℃以上)の中 |
| 職場の措置義務 | 対象となる条件(28℃以上)をはるかに超えている |
つまり、アラートが発表される日は、他のどの枠組みでも既に最も厳しい区分に入っている日です。
発表されたときにすること
アラートそのものは情報であって、指示ではありません。実際にとる行動は、既にある指針と同じです。
- 外での運動や作業は原則中止する。どうしても必要な場合は、時間帯を朝夕に移す。
- 冷房を使う。使うかどうかを我慢の対象にしない。
- のどが渇く前に水分をとる。時間で決めて、こまめに。
- 周りの人を確認する。とくに高齢の方、子ども、屋外で働いている人。連絡して、話し方に違和感がないかを聞く。
- 夜の気温も見る。夜間に下がらない日が続くと、体が回復する時間がとれません。
アラートと手元の数値は別のものです
ここははっきり書いておきます。
アラートは、環境省が予測値をもとに地域単位で発表する個別の情報です。手元の温度計やアプリの数値が 33を超えたことは、アラートが発表されたことを意味しません。逆も同じで、アラートが出ていない日でも、無風の日なたやアスファルトの上では33を超えることがあります。
このサイトの計算ツールが出すのは、入力した条件からの推定値です。アプリが表示するのは現在地の値です。いずれもアラートの発表状況を示すものではなく、発表されているかどうかは環境省の発表を確認してください。
区別しておくと役に立つのは、次の三つです。
- アラート —地域単位、予測値、公的な発表。
- 公表されている暑さ指数 —地点単位、実況値と予測値。 読み方
- 手元の数値 —その場所の実測値、または推定値。
出ていない日の落とし穴
アラートは地域全体を見た仕組みなので、次のような場合は基準に達していなくても危険になります。
- 無風の日なた。同じ気温と湿度でも、日射と風で暑さ指数は数℃変わります。
- アスファルトの上。地面からの放射が加わります。
- 子どもの高さ。地面に近いほど条件は厳しくなります。 子どもの熱中症
- 熱に慣れていない時期。梅雨明け直後や長期休みのあとは、同じ数値でも危険が高くなります。
アラートは「気づき」を促す仕組みとして設計されています。出ている日は確実に危険ですが、出ていない日が安全だという意味ではありません。判断は、その場所の数値と、そこにいる人の条件で行ってください。