三つの区分

気象庁の予報用語による区分。いずれも日最高気温で決まります。
区分条件
夏日日最高気温 25℃以上
真夏日日最高気温 30℃以上
猛暑日日最高気温 35℃以上
熱帯夜夜間の最低気温 25℃以上(上の三つとは別の系列)

区分は入れ子になっています。猛暑日は真夏日でもあり夏日でもあります。統計で「真夏日の日数」と言うときは、猛暑日を含めた30℃以上の日を数えているのが通常です。

猛暑日が予報用語に加わったのは2007年で、比較的新しい言葉です。それ以前は35℃以上の日を指す公式な区分がありませんでした。

区分は危険度ではありません

ここがこのページの要点です。三つの区分はすべて気温だけで決まります。湿度も日射も風も入っていません。

同じ真夏日の二つの日

気温31℃、湿度35%、風速3m/s、日陰
暑さ指数約26℃—警戒
気温31℃、湿度80%、風速0.5m/s、日なた
暑さ指数約33℃—危険
7℃ どちらも「真夏日」です。暑さ指数では段階が二つ違い、片方は熱中症警戒アラートの基準に達しています。

したがって「今日は真夏日だから気をつけよう」は方向としては正しく、判断としては足りません。判断には暑さ指数が必要です。早見表で気温と湿度の組み合わせを見ると、この幅が一覧できます。

熱帯夜のほうが重要なこともある

日最高気温の区分は昼の話ですが、熱中症の観点では夜の数値のほうが効いてくる場面があります。

夜間の最低気温が25℃を下回らないと、体が回復する時間が確保できません。数日続く暑さでは、日中の最高気温が同じでも、夜が下がる場合と下がらない場合で体への負担が大きく違います。実際に、複数日にわたる暑さで被害が出るときは、熱帯夜が続いている期間に集中する傾向があります。

高齢の方の場合はとくにそうです。子どもの熱中症と同じく、しきい値が下がる条件については別に整理しています。

区分の使いどころ

区分そのものは、気候を記述するために作られたものです。

  • 年ごとの比較。猛暑日の日数は、その年の暑さを一つの数字で表せます。
  • 記録。観測史上の最高気温や、猛暑日の連続記録。
  • 見通しの共有。「明日は猛暑日の予想」は、誰にでも通じる伝え方です。

その日その場所で何をしてよいかを決めるのは、暑さ指数の側の仕事です。